令和3年7月 春秋園だより「ご利用者様のレクリエーション」について

 暑さも増し、木々の葉が生い茂る季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。コロナ禍の中、利用者様と家族様との面会方法も限りがあり、春秋園の風景も大分変化がみられています。以前は、家族様が利用者様のもとを訪れ、食事の時間を一緒に過ごしたり、部屋で楽しく話をする時間を持つことができました。利用者様のくつろいだ表情を、職員も幸せな気持ちで見ていました。現在は、入所フロアへの立ち入りを制限しており、生活の場を共有して頂くことができません。家族様の心配もさることながら、大切な人に会えない利用者様の不安・寂しさを想像すると胸がいっぱいになります。職員は、その気持ちを汲み取るよう、接する機会を大切にし、日々のケアに励んでいます。 

 特に利用者様との有意義な時間はレクリエーションです。レクリエーションでは、ゲームや塗り絵、季節にあった作品の制作など行います。5月には室内掲示用の鯉のぼりを作りました。

「目はどこにつけたらいいかしら?」

「うろこはこんな感じかな」

「糊を貸して下さる?」

と利用者様同士で協力し合い、時間を忘れるくらい熱中して作製していました。一人ひとりが鯉のぼりを仕上げたあとは、お花紙で綺麗な花を皆で作り、その花で大きな鯉のぼりをかたどり完成となりました。

 これからも、利用者様や家族様から安心頂けるようレクリエーションや、日々のケアを通してご利用者様に寄り添ってまいりたいと思います。

(春秋園入所スタッフ一同)